子育てメッセージ

 ゆるすこと【2023.11月】

   園長  菊池 丈博

 神様の子どものイエス様が私たちの世界に誕生されました。それがクリスマスです。クリスマスはイエス様の誕生を祝う時です。でも、なぜイエス様の誕生を祝うのでしょうか。神様が私たち一人ひとりを愛しておられると示してくださったからです。
 神様の愛の形は沢山ありますが、その一つは「ゆるす」ことです。私たちは子育て真つ最中です。こどもは親の愛に包まれて成長していきますが、時々というより、毎日のように親の思いのようには動いてくれません。むしろ、逆のことばかりかもしれません。朝、起きてくれない。朝食を食べてくれない。家を出る準備に手間取る。泣き出す。夜も遅くまで起きていたりして、イライラ感が募る日々ではないでしょうか。
 つい、叱ったり、大きな言葉を出したりしているかもしれません。こんなに愛しているのになぜ叱ってばかりなのかと思っている方、多いかもしれません。
 でも、「叱る」とは、あなたはこれではダメだよというメッセージになります。子どもは、ダメだよメッセージを沢山受けると、自分で自分はダメな子だと判断して、自信を失い、消極的になり、受動的な生き方を生きてしまうかもしれません。
 親が子に伝える大切なメッセージは「ゆるす」ことです。今の時代、大人も子どもも自信を失っています。絶えず争い、絶えず訴え、絶えず勝ち負けを意識する、そんな生き方をしている方がとても多いのです。
 神様は、そのような私たちを「ゆるす」ためにイエス様を誕生させてくださいました。神様のゆるしは、あなたはそのままで十分に素晴らしいと、無条件、無尽蔵のゆるしです。私たちはゆるされたと感じる時に大きく成長させられます。ゆるしは人に笑顔を与え、安心感をもたらし、平和へと導きます。今年のクリスマス、神様の「ゆるし」を感じながら、確かな喜びを一緒に過ごしていきましょう。

  友だちといっしょに【2023.11月】

   0歳児リーダー  渡部 梓

 秋が深まり、食べ物がおいしい季節ですね。0歳児の子どもたちも毎日給食をたくさん食べ、のびのび過ごしています。
 「くだもの」という絵本を読んだ時のこと。この絵本にはぶどうや梨などの果物が順番に出てきます。写真のような本物そっくりの果物の絵が出てきた後には、「さあ、どうぞ。」というページがあります。保育者が「どうぞ」と果物をつまみ取るふりをして、子どもの口元にその手を近づけると、「あ~ん」と口をあけ、「あむっ」と食べるまねをするようになりました。一人がやると周りの子どもも「やりたい」と集まり、順番に「あむっ」と食べ、そのやりとりを繰り返し楽しんでいます。
 ある日のこと、二人の子どもが「もぐもぐ がじがじ」という絵本を一緒に見ていました。(この絵本には給食を食べる場面が出てきます)一人が給食の絵を見て、食べ物をつまみ取るしぐさをし、「どうぞ」と相手の口元に手を近づけると、もう一人は「あ~ん」とゆっくり口を開け「あむっ」と食べるまねをしました。その後二人は顔を見合わせて、「うふふ」と微笑み合っていたのです。そのやりとりを見た時、見ている私まで笑顔になりとても微笑ましい気持ちになりました。保育者と遊んだ経験から遊びが広がり、友だちと楽しさを共有した瞬間でした。
 このようなやりとりは園にいるからこそ経験できることだなと感じます。子ども同士の微笑ましいエピソードを目にした時、私はとても優しい気持ちになります。「友だちといっしょにいると楽しいな」そう感じられるよう、これからも温かい気持ちで子どもたちの遊びを見守っていきたいと思います。

  絵本【2023.10月】

   5歳児リーダー  瀧田 友季子

 子どもたちにはお気に入りの絵本があります。好きな絵本を見ている子どもたちは、絵本に吸い込まれているかのような様子で真剣に見ています。自分が絵本の中に入っていっしょに冒険しているようなそんな姿だったりする時もあります。友だちといっしょに絵本に触れ繰り返し見ている時は、共通の好きな場面で喜んだり、大笑いしたりしている様子もみられます。ミーティングで保育者が絵本の読み聞かせをする時は、目を輝かせその時間に期待を膨らませながら参加しています。絵本の題名から話の内容をイメージしたり、絵本に描かれている絵を見ながら話を想像したりしている子どもたちもいます。
 ある絵本の読み聞かせをした日のことでした。その絵本は一つひとつの場面で、子どもたちが「この後どうなるの?」と疑問を抱いたり、主人公のことを心配したりする話でした。私は読み聞かせをしている時、子どもたちの表情を見て子どもたちの反応や気持ちを感じていました。その絵本を読み終えると涙を流す子どもがいました。 「なんか悲しくなっちゃった」「涙がでてきちゃったよ」と言って私を見つめています。周りの子どもたちもとても悲しい目をして私を見つめたり、友だち同士で見つめ合ったりしていました。その後少しの間シーンと部屋が静まり返り、何か話さなくては?と思いましたが言葉になりませんでした。多分、子どもたちも予想もしなかった悲しい結末に胸がいっぱいになって、私と同じ気持ちだったと思います。その時の子どもたちの目や表情を今も忘れません。「目と目で通じ合う」コミュニケーションでお互いの心が分かりました。心と心のつながりを感じたこの出来事が心に深く残っています。
 自分の好きな絵本を何度も見たり、自分が好きな絵本をたくさん読んでもらったりして感性が豊かになり、子どもたちの心は安定していきます。親子で絵本を見る時は、子どもは家の人の膝の上に座ったり体を寄せ合ったりして、大好きな家族のぬくもりから愛を感じリラックスします。
 大人になって絵本を読んでもらう機会がなくなりましたが、私は幼い頃、祖母や母親、園の先生に絵本をたくさん読んでもらいました。母親になり、我が子に子どもの好きな絵本を読んだ日のことは大切な思い出です。園では毎日、子どもたちといっしょに絵本の時間を過ごしています。時々読んでもらった絵本や自分が読んだ絵本のことを思い出すことがあります。今でも自分に絵本を読んでくれた人の声、表情、その時の仕草などが温かい記憶として残っていて、それは私の大切な宝物です。
 これからも、子どもたちがたくさんの「絵本」と出会いの中で心が満たされ、大好きな友だちや家族との心と心のつながりに幸せを感じながら過ごせるようにと願っています。

  ちいさな体験【2023.9月】

   主幹保育教諭  吉田 美和子

 今年は灼熱の夏になりました。年々気温が上昇し、夏は外に出ることが難しくなってしまいました。「きょうはおそといけるかな?」外遊びを楽しみにしている子どもたち。天気がよいのに外遊びができないことを残念がっています。0~2歳児棟のテラスに日陰を作り、短時間の水遊びを行い夏の遊びを楽しみました。
 言葉が増える時期。子ども達は疑問がいっぱいです。保育者に対してだけではなく、友だらにも疑問をぶつけます。「どうして?」「どうやったの?」疑問に思ったことを言葉にし、やりとりをくり返し、答えを見つけて納得する。時には理解しきれすに葛藤する姿もありますが、そのやり取りや、その時に感じる思いはどれも大切なものだと思います。
 子ども同土で遊んでいる姿を見ていると、ちいさくても人と関わり、一緒に楽しむことができるのはすこいなと感じます。はっきりとした言葉にならなくても、顔を見合わせて笑い合っている姿は、子ども達だけが感じることができる世界の中で遊んでいるかのようです。近くに行って話や遊びの内容を理解しようとしてみますが、その中に入ることはできません。遊びの様子を見ていると、言葉がなくても遊びを共有している姿に不思議な感覚になります。
 人との関わりのなかでは、楽しい思いだけではなく、時には悲しいと感じることもあると思います。ここで過ごしている子ども達が今感じている思いは、記憶の中には残らないかもしれません。ただ、心の中に残る体験であったらいいなと願います。園は、そんな体験がたくさんできる場所でありたいと思います。

  「先生!あのね!今日ね」【2023.8月】

   預かり保育リーダー  本田 美幸

 4月から始まった1学期も、あっという間に終業を迎えました。この僅か4ヵ月の間にも、子どもたちはいろいろな経験を通してそれぞれに少しずつ自信が芽生え、様々な瞬間の中で「園生活って楽しい!」と感じている姿がたくさん見られます。
「先生!あのね!今日川に入ったよ。水冷たくて気持ち良かった!」「誕生会でヤダっとちゃんおもしろかった!こんな歌だよ…♪」「積み木とパズルで遊んだ!」「今日は〇〇くんがお休みだったの。」「今度バスでお出かけするよ!」「先生、雨って神さまがくれるんだって!知ってた?」
 私は預かり保育(3歳児)を担当しています。子どもたちは、預かり保育に移動してきた時や午睡に入る前、おやつやお迎えを待つ時間などに、その日の様々な出来事や担任から聞いた話についてつぶやいたり、保育者に聞いてもらおうとしたりしていろいろなことを語ることがあります。子どもたちが伝えようとしていることに、私たちは言葉を補いながら、うなすきながら、質問を交えながら、耳と心を傾けて聞き、感じたことをまた言葉で返してやり取りをしています。とても楽しい大好きなひと時です。そして、そのやり取りを積み重ねる中で、子どもたちは安心したり意欲が湧いたりしているように思います。わかってもらえる安心感、嬉しさが子どもたちの心の安定につながるのではないでしょうか。
 子どもたちが安心感を持つために、大人が子どもと関わる時には言葉だけでなく、仕草や表情、スキンシッフも大切だと感じています。人は時に「大好きだよ」の言葉より何倍も、ぎゆーっと抱きしめられて救われる時がありますね。「子どもたちは、全身で思いを表現している」そんな風に思います。そんな子どもたちと向き合う時、私たち大人も言葉でもそして言葉ではない時も、全身全霊で子どもたらを受け止め、これからも一緒に楽しんだり、温かい気持ちになったり、悲しんだりしながら丁寧に心を適わせていきたいと思っています。

  雨の日の気づき【2023.7月】

   3歳児リーダー  猪越 瞳

 梅雨の季節になり、雨やくもりの日、ジメジメした湿気などに気分まで憂鬱になりがちですね。しかし、子どもたちはどんな天気の日でも元気いっぱいで、室内・戸外に関係なく好きな遊びを見つけて楽しく遊んでいます。雨の日は、お気に入りの長靴や傘、レインコートを身につけ、「見て見て!かさ、かわいいでしょ♪」「ながぐつだから、水たまりに入っても大丈夫なんだよ☆」などと、喜んで登園する子も多く見られます。そんな子どもたちの姿を見ると、私の心も鳴れやかになります。
 ある時窓の外を見て会話をしている子どもたらに耳を傾けてみました。「雨だから、かえるとかたつむり喜んでるね♪」「水たまりでじゃぶじゃぶ泳いでるんじゃない」「トマトとかきゅうりも雨のお水おいしいよ~って飲んでるよね!」「おっきくなったら食べたいね♪」と、生き物や野菜をまるで自分のことのように考え、ウキウキしながら話す姿がありました。また、耳を澄ませて雨音を聴くと、「雨の音聴こえた!」「ザーザーって聴こえる!」「ポチョンポチョンって聴こえた☆」「おもしろいね~♪」と、目を輝かせていました。全身で雨の日の様子を観察したり、感じたりしている姿がとても微笑ましいと思いました。
 子どもたちは、雨の日でもいろいろな発見をしたり、たくさんのことを感じたりしながら、その日その瞬間を思いきり楽しんで過こしています。様々な姿を見せてくれる子どもたちを見て、雨の日も素敵だなと思いました。これからも子どもたちの発見や気づきを大切にしながらじっくり関わっていきたいと思います。

  虫さがし【2023.6月】

   2歳児リーダー 佐久間 歩

 進級、入園をして2か月が経とうとしています。クラスの生活に慣れてきて、友だち同士名前を呼び合って遊んだり、玩具の貸し借りをしたりしながら友だちと関わって遊ぶことが増えました。
  戸外遊びでダンゴムシやアリ、てんとう虫など虫探しに夢中な子どもたち。保育者が木の葉をかき分けてダンゴムシを見つけるとみんな興昧津々で近寄って来て見ていました。始めは「先生、ダンゴムシ見つけて!」と保育者に頼んでいたのですが、段々と自分たちで探すようになりました。戸外に出ると真っ先に バケツとシャベルを持って木の葉をかき分けて探し、ようやく見つけると「いた一! !」と大喜びでした。 捕まえたダンゴムシをバクツに入れると、「ダンゴムシさん、葉っぱ食べるかも!たんぽぽも食べるんじゃない?」「たんぽぽ食べると黄色になるんじゃない?」など子どもたち同士で話し、バケツの中が葉や花でいっぱいになり、ダンゴムシの家ができました。
 子どもたちの会話のやり取りを聞いて、子どもの発想力はすばらしいと感じました。 子どもたちの発見や思いを大切にし、共感しながら一緒に遊びを楽しんでいきたいと思います。

  ♪歌って歩もう♪【2023.5月】

   オリーブの木副園長  有馬 仁美

 2023年度の園生活が始まり、早や1ヶ月が経とうとしています。毎日のシンプルな生活リズムを繰り返しながら、子どもたちの園生活は、安心感をもって過ごすところから、少しずつ周りに興味が向けられていく時期となりますね。
 新型コロナウイルス感染症対策が緩和され、オリーブの木入園進級礼拝が3年ぶりに行われました。子どもと保護者、職員がともに集い、新年度のスタートの節目を迎え、皆が新鮮でドキドキわくわくの気持ちを感じる時を過ごしました。
 3歳児の入園進級礼拝の中で印象に残った場面がありました。保育者が歌って演じていた「ふしぎなたね」の様子を観ていた子どもたちの姿です。音楽に合わせて振りをつけながら笑顔で歌う保育者を真似て楽しんだり、一緒に歌ったりする子どもたちのいきいきとした姿を見ると、これから始まる園生活の希望があふれて来て、気づけば自分も笑顔になっていました。
 子どもたちは園生活の中で、讃美歌、歌、遊びうたやわらべうたなど、様々な歌と出会い親しんでいきます。園庭に咲く春の花を眺めながら、不安な気持ちの時には保育者がそっと寄り添い、手を繋ぎ、抱っこやおんぶをしながら、クラスの友だちと一緒に集まって・・・口ずさんだり、声を合わせて歌ったりして、心を巡らし様々な気持ちを味わっていくのだと思います。子どもたちには、たくさんの歌と出会い、「楽しいな」「うれしいな」「気持ちいいな」「安心だな」など、様々な気持ちを感じて、毎日いきいきと過ごしてほしいと思います。同時に、子どもたちのいきいきとした姿が、私たち大人にとって喜びとなり生きる力になることを願います。さあ、ともに歌いながら毎日を歩んでいきましょう。

  大切な人生の土台【2023.4月】

    栄光学園理事長  菊池 丈博 

 太田春夫前理事長の後任として、2023年度より、須賀川教会牧師として、また学校法人 栄光学園理事長として赴任した菊池丈博です。よろしくお願いします。
 私は、高校卒業後、家庭の事情もあり進学を断念して社会に出ました。その後、色々な変遷を経て、改めて自力で勉強を続け大学を卒業しました。これからも機会を得て多くの学びに挑戦していきたいと願っています。このように生涯において、私たちは何度も学びなおすことが出来ます。
 けれど、幼児期まで戻って学びなおすことは出来ません。幼児期に得た考え方、社会や人間に対する視線は、その人の生涯の色々な場面に影響を与えます。そう思うと幼児期の教育がどれほど大切かと思わずにはおられません。
 聖書の中でイエス様はこう話されました。「それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行うものを、岩の上に 自分の家を建てた賢い人に比べることができよう。雨が降り、 洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れる ことはない。岩を土台としているからである。」
 私たちの人生、生きていく中で順調な時は何も思わないものですが、苦境の時、疲れを感じる時、心は大きく揺らぎます。でも、その疲れや揺らぎを乗り越えていく力は、その人の人生の土台がどこにあるのかによって大きく変わるのです。
 幼児期に、家族や社会、大人や仲間から与えられた「あなたは大切な人」、「あなたは必要な人」、「あなたは愛されている人」という言葉や感覚は、その人の心と体に人生の土台として与えられ、自分のものとなり、生涯を支える大きな力となるのです。
 幼児教育に対する方法論は多岐に及び、それぞれ大切だと思います。でも、その子ども一人ひとりに対して注がれる「愛のまなざし」以上に大切なものはありません。そのような愛を伝えることこそ、キリスト教の幼児教育だと私は考えています。社会はより複雑な構造となり、不安定な状況が続いています。でも、子どもたちに対する愛の眼差しは、このような社会にあってこそ、より求められていることを思うのです。
 こども園の園長として、理事長として新米ですが、でもこの文章を読むすべての方が「幸せ」を感じられるよう精一杯励んでまいります。これからよろしくお願いします。

  基本的なことを大切に【2023.3月】

    栄光学園理事長  太田 春夫

 私はこの3月で現役を退き、隠退をいたします。4月からは新たな牧師・理事長を迎えることになります。そこでこの場をかりまして、これまでの8年間私が栄光学園で教えられ、気づかされたことを記して退職のご挨拶とさせて頂きます。
 先日、ある園の保護者会の役員会に出席させて頂いた折、9年間お子さんたちをお預け頂いた会長さんから、「テレビのない園環境に心から感謝している」旨の感想を聞かせて頂きました。学園の保育方針の一つが「絵本の読み聞かせを大切にする保育」ですので、学園内の各園にはテレビが一台もありません。また、DVD等の映像を鑑賞する機会は極めて限られています。特に預かりの時間帯、夕方のお迎え前等に、テレビやDVDを用いない保育を日々行うことを当たり前のこととしている、そのことへの評価を頂きました。溢れるほどの映像文明・機械的音声の時代にあって、絵本やひとの言葉を大切にする保育が果たす役割は決して小さなものではないと、自覚を新たに致しました。
 もう一つは、日々の言葉づかいについてです。おとなも子どもも神さまの前では平等な関係であることを理解し、子どもたちは一人の「人格的存在」として接し、「丁寧な言葉遣い」を常に心がけることが大切だということです。そして「愛情のこもった、暖かい言葉」を保育の基本として子どもたちと共に歩みたいと願っています。
 さらに昨秋のことですが、若いご夫婦が赤ちゃんをバギーに乗せて須賀川教会とオリーブの木の周りを散策されていました。教会の玄関に来ると中をのぞかれていたのでお声をかけました。すると近所に家を建て引っ越して来られたとのこと。更に、複数の同世代の友人から「ここに入れると、優しい子になれるのよ」と紹介されていると話してくれました。とても大きな励ましを頂いたと思いました。
 これから日々育ち行く子どもたちの未来が平和な世界でありますように。

  はなをくんくん【2023.2月】

    1歳児リーダー  須釜 智子

 厳しい寒さが続くこの頃ですが、1歳児クラスの子どもたちは、外遊びが大好きです。ひんやりとした空気を肌で感じたり、吐く息の白さを楽しんだりと、小さい体で季節を感じながら過ごしています。
 季節は冬真っただ中ですが、暦の上では2月4日は『立春』、春を迎えます。
 私の好きな春の訪れを感じる絵本の中に、「はなをくんくん」という本があります。 『・・・冬の森で眠っている のねずみ、くま、かたつむり・・・ふと、みんな目を覚ます。はなをくんくん・・・みんなかけてく・・・みんなはなをくんくん・・・みんなとまった・・・みんなうっふっふ・・・わらう、わらうおどりだす。』
 挿絵も白黒の冬の世界から、春の訪れを知らせる花が咲いていることを見つけ出し、カラーの世界に変わっていきます。その様子がとてもすてきな絵本です。この本を読むと、心が温かくなり、動物たちと一緒にワクワクする気持ちになります。春が来るのをさらに待ち遠しく感じます。
 まだまだ寒さを感じますが、冬の間に蓄えた力は、春になり、時を得て必ず発揮される時が来ます。4月の頃に比べて、出来るようになったことに自信を持ち、そして、それを笑顔で保育者に伝える子どもたちの姿に、私たちも嬉しさや喜びを感じます。そんな子どもたちの笑顔が大輪の花となりますようにと願いながら・・・保育者として、傍に寄り添っていきたいと思います。
 コロナ禍の中で、気持ちも沈みがちになりますが、子どもたちの笑顔を大切にしたいなと改めて感じます。今年度残りわずかな日々を大切に過ごしていけることを願います。

  クリスマスの出来事【2023.1月】

    5歳児リーダー  本田 美幸 

 綺麗に色づいた園庭の木々の葉も、その役目を終えてどんどんと落ちていき、すっかり冬らしい雰囲気に変わってきました。「子どもは風の子」寒く冷たい気候になってきた変化にも全く動じず、いつものように「外遊び行きたい!」「外で何して遊ぶ?」と毎日外に出て遊ぶことをとても楽しみにしている子どもたちです。
 季節がだんだん冬に変わっていくこの時期、オリーブの木ではクリスマスの歌をうたったり、クリスマスの物語に触れたりしながら、「クリスマスが近づいてくるな…」と少しずつ感じていきます。子どもたちにとってクリスマスは、「サンタさんがプレゼント持ってきてくれる!」「みんなでおいしい食事をしてパーティーする!」と一年の中でも、幸せでとても楽しみな一日ですね。心がわくわく何だか温かく幸せな気持ちに包まれます。また、オリーブの木の子どもたちは、クリスマスは「イエスさまの誕生を祝う」ということを、毎日の礼拝の中の保育者の話や紙芝居や絵本から知り親しんでいきます。私たちをいつも守り導いてくださっているイエスさまは、どのように生まれてその時どのような出来事があったのかなど、子どもたちはイエスさまの誕生の物語が大好きです。世界ではじめてのクリスマスの出来事に興味を深めながらクリスマスを楽しみに待ち、それぞれのクラスで一人ひとりがいろいろなことを感じながら準備を進めていきました。
 5歳児は当番活動で、帰りの時間に自分の言葉で一言お祈りをささげています。その中で、こんなお祈りがありました。「天の神さま、この幸せな世界を、困っている人たちにあげたいです。」…みんなでとても温かい気持ちになりました。今、自分の生きている世界は幸せなのだと思えていること、さらに世界中の人みんなが自分と同じように幸せであってほしいと願う心が芽生えたこと、まさに「クリスマスの出来事」だと思いました。11月から少しずつ進めてきたクリスマスの活動を通して、はじめは自分のこと、そしてだんだん友だちのことに気付き、次第に世界中の様々な人たちに思いが向いていき、どんどんと視野が広がっていくのを感じました。これからの未来であるこの子どもたちが、小学校に行っても大人になっても、オリーブの木での「クリスマス」の経験が心の糧や支えになったり、何かを考えるきっかけとなり、ずっと生き続けていくことを願っています。

  神さまからの恵みを分かち合う【2022.12月】

    4歳児リーダー 横田 詩織

 秋の深まりと共に朝晩の空気の冷たさに冬の訪れを感じるこの頃です。
 園庭には様々な木々や植物、畑があり、四季折々の神さまからの恵みに目や心をとめ、触れることができます。木の実集めが大好きな子どもたち。あちこちに落ちたどんぐりを夢中で集め楽しんでいます。集めたどんぐりで、マラカスを作り音をならして遊んだり、コマを作ったり、ごちそうに見立てごっこ遊び・・・いろいろな遊びが広がります。また、たくさん落ち葉を集め寝転んだり落ち葉のシャワーをして全身で感触を味わう姿が見られます。落ち葉を枝にさしてバーベキューごっこ、落ち葉に目や口の穴をあけて「落ち葉のおばけできたよ」と楽しんだり、イチョウの葉を集めて花束にしたり・・・落ち葉を使った遊びも様々に展開されていきます。その中で、「違う形のどんぐり見つけた!」「葉っぱに穴が空いてるよ」を発見したことを教え合ったり、どんぐり虫が中身を食べた実を振って「何でカラカラ音がするんだろう?」と疑問に感じたり、色付いた紅葉を見て「先生、来て!昨日より色がきれいだよ」と声をかけてくれたり、感じたことや気づいたこと、不思議に思ったことを友だちや保育者と分かち合っています。「お家に持っていく!」と、拾ったどんぐりを大事そうに持ってくる子や、「ママに見せるのに枯れないようにしたの」と、砂場のカップに水を入れて見つけた秋桜の花をさしておく子の姿に、お家の方と一緒に発見や喜びを分かち合いたいのだなぁと微笑ましく思いました。
 先日、4歳児は春に自分たちで植えたサツマイモ掘りを行いました。お店には並ばないような様々な形や大きさのサツマイモがたくさん収穫でき、大喜びだった子どもたち。給食さんにふかし芋や給食のメニューで調理してもらい、3歳児と5歳児クラスにもおすそ分けし、みんなでおいしく頂きました。「おいしかったよ」「ありがとう!」と他のクラスの友だちに声をかけてもらい、秋の実りや収穫の喜びをみんなで分かち合うことができ、大満足の子どもたちでした。
 子どもたちにとって、大好きな家族や友だち、保育者とその感動を共有できることはとても幸せなことなのだと思います。子どもたちの新鮮な発見や驚き、喜びに寄り添い、一緒に感動できる心を私たち大人も大切に持っていたいなと感じます。そして、神さまから頂いた豊かな恵みに感謝しながら、心も体も豊かに育まれていくことを願っています。